前回から「しゃべりたいのにしゃべれない」、場面緘黙症のお話をしています。さて2回目の今回は…。
前回、場面緘黙症は脳の損傷や先天的異常などの器質障害ではないということを述べました。このような器質障害ではないということは、症状の改善を目指すことができるということです。つまり適切な介入が必要だという事です。この適切な介入で大切なことは、「話すことを強要しない。話したことに対して、必要以上にほめるなどの対応をしない」などです。
次回は、私自身の反省も兼ねて、上手くいかなかった事例をご紹介したいと思います。
【場面緘黙症の基礎知識 その2】
場面緘黙症は、社交不安症の一つとして考えられる症状です。ほかっておくと、症状は改善されません。改善されないという事は、そのままになります。社会に出る頃には、とっても困る状況に陥ります(参考資料:日本場面緘黙研究会HP)。